新人よりキャリア8年の女性事務職が給料が安いという理不尽な現実

以前、病院の飲み会で女性の事務職の方から給料に関しての理不尽な現実を
聞いたことがあります。

その方はメディカルクラークとして勤務しており、
簡単に言えば事務職となります。

当院でのキャリアは8年。
ここではAさんと呼ぶことにします。

しかし、このAさん、なんと・・・昨年度春から入職した
高卒新人クラークよりも給料が安いらしいのです。

勿論、上司であるこのAさんが新人クラークに仕事を教えているわけですが、
一方で給料は新人クラークよりも安い・・・
流石に初めて聞いた時にはなんと理不尽な話なんだろう、ありえないだろう、
と思いましたが、少し調べてみると、どうやら当院に限った事象ではない
ようなのです。

新人の方が給料が高い現象は至るところで発生している

ネットで検索してみると、
以下のような、当院でのケースと同じような相談記事が見つかりました。

簡単にまとめると、

・事務職はすぐ辞めてしまう
・募集しているが応募が中々ない
・求人広告では新人の基本給が勤続数年の自分より高い
・これでは新人に仕事を教える気にならない・・・

といったところ。

流石に普通の感覚で考えると、
この投稿をした事務職さんのやるせない感情は十分理解できますし、
こうした状況は理不尽だと思いました。

しかし、どうもこうした現象は、
普通に発生しているようなのです。

何故、新人の給料の方が高くなってしまうのか?

新人の方が給料が高くなるという現象、
これは雇う側、企業側の立場から考えると案外理不尽でもないことが理解できます。

会社員の雇用は保護されており、
会社は経営がかなり苦しいなどの事情がない限り社員を解雇できませんし、
本人の同意なしに給料を下げることもできません。

給料を下げらない以上、あとは上げるしか選択肢はありません。
そうなれば当然、会社側としては上げ幅は極力小さく抑えておきたい。

雇用される社員側としては、
業績のよい時は給料を上げてほしいと考えるでしょうが、
逆に業績の悪い時でも同じように仕事をしているのだから給料を下げられるのは御免、
と考えるでしょう。

ただこの考えを通していては、当然に企業側は経営が難しくなります。

そして、重要なのは新規採用を行う際の、
需要と供給のバランスです。
ここが重要です。

就職難の時代であれば、
企業側は安い単価で募集しても、
そこには当然応募もあるでしょう。
仕事が欲しい人が沢山いるわけですから。

一方で、企業側が人材を必要としても、
他にも好条件の仕事があるような状況では、
安い単価で募集をかけても応募は当然ないわけです。
そこでは、単価を上げる必要がある。

そうなると、今回のような
新人の方が給料が高い
という現象が発生しうるわけです。

自分の能力を他者と差別化する必要あり

新人の方が給料が高くなるという逆転現象ですが、
これも企業側の論理から考えると、
あながち理不尽とも言い切れません

要はキャリアを積む中で、
企業側に必要と思われる人材になる必要がある
つまりその人にしか出来ない仕事がある
他者との能力の差別化
がこれからの時代においては必須と思われます。

誰でもできる仕事であれば、
人件費は安く抑えるに決まっていますし、
それが合理的です。

キャリアだけ長くなっても、
やっている仕事の内容が変わらないのであれば、
企業側としては規定さら最低限の昇給以上のものを、
その人間に与える義務はない。

厳しいようですが、これが現実でしょう。

今回の話題も、自分にも無関係ではありません。
他者との差別化
これが今後の必須命題ですね。

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