生後2ヶ月の赤ちゃんの授乳間隔がすごく長いんだけど・・・これって大丈夫!?〇〇〇に注意!

このブログ、私の借金の事を全面に出してますが、
私自身は小児科医ですし、3児の父です。

しかも、うちの奥さんが病気をしていた時期もあり、
育児も必要に迫られてかなりやってきました。

更には小児科医といっても、主に新生児を診る仕事をしていますので、
育児相談に乗る機会も多いです。

ということで、このブログでは、
育児の悩みに関する話題も取り上げていきます。

今回は授乳間隔の長い赤ちゃん

初めての子育てはお母さんも戸惑う事ばかり、
あれこれ気になって悩んでしまうものですが、
中でも心配になるのは授乳に関することですね。

お母さんの愛情って半端じゃないですからね。
経験豊富な小児科ナースでも、
いざ自分自身が母親になると、
あれもこれも気になりだす・・・

そんな姿を何度も見てきましたし、
一般の方々、特に初産のお母さんなら尚更
色んな事が不安になる、、、
それは非常によくわかります。

育児書や子育て雑誌もありますが、
あれも曲者。
赤ちゃんには其々個性があり育児書通りに授乳できるとは限りません。

産まれたばかりの頃は授乳のリズムも安定しておらず、
しょっちゅう泣いてお母さんを困らせることも少なくありません。

一方で、赤ちゃんがよく寝て起きない、
授乳間隔がすごく開く・・・1日6回ぐらいしか授乳してないけど、
これって大丈夫なの??
と不安になることもあろうかと思います。

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生後2ヶ月の赤ちゃんの授乳間隔の目安は栄養方法により異なる!


入院中の助産師さんからの指導を真に受けて、
退院後もせっせと3時間おきに、
と言われているのできっちりと時間を確認して
おっぱいやミルクを与えているお母さんが結構いるのですが、、、

あれは入院中にミルクを使用する機会が多く、
お約束事として3時間おきに授乳時間を設けているにすぎません。

何十人もの赤ちゃんが入院しているのに、
その子その子に合わせて授乳時間を調節することは
不可能ですから。

ですが、退院して、また完全母乳で栄養する場合は、
3時間置きに、なんてきっちりとリズムよくいくことはありません。

ミルク、つまり人工栄養の場合は、
適量を与えていると最初の数か月は、
3時間置きの授乳、一日7、8回の授乳回数に落ち着きます。

3時間置きに授乳する、わけではなく、
結果、そうした間隔、あるいは1日の授乳回数になる
ということです。

ミルクで栄養しているのに、
授乳間隔がそれより短くなる場合は、
1回量を増やして構いません。
満足するだけ飲ませれば、
自然と授乳回数は1日7~8回に落ち着きます。

※あげすぎを気にするお母さんもいますが、
実際に体重が大きく増える赤ちゃんというのは、
完全母乳栄養の方に多いんですよ。
母乳もミルクもカロリーは変わりませんが、
ミルクの場合は1回量が缶に表示されていますから、
極端にあげる人はいません。一方、母乳は
どれだけ飲んでいるかはわかりません。
一般的な日本人女性の母乳分泌量は850ml/day
言われていますが、これより遥かに出ているであろう、
と考えられる人はいまうす。
経産婦さんなんか特に。

一方、これが完全母乳栄養の場合は、
ミルクだけの場合に比べると、
ほとんどのケースでは授乳回数は多くなります。

初産婦さんは母乳の出だしが遅く、
1ヶ月検診時には1日15回の授乳回数、
という方もいます。

それでも頑張るのだから、
お母さんの愛情って凄いですよね。

15回ということは平均2時間空きません。
感覚的にはほとんど1日中授乳しているような感じ。

それでも体重さえ増えていれば、
こちらから過度な介入はしません。

体重の増加ペースが少な目、
例えば1日30gの増加に満たない場合でも、
私の場合は+20g/dayを越えて、
極端な減少傾向が無い場合には、
他の増加不良因子が想定しがたい場合は様子を見ます。

ただし、4か月健診のドクターはかなり体重増加に
厳しい見方をする、ということも、
予めお母さんに話しておきますが。

それぐらい、医者の判断にもバリエーションがあるものなんですよ。

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1日5、6回の授乳回数で問題なく成長していく赤ちゃんもいる

私、赤ちゃんが沢山産まれる病院で働いてます。
当然ながら、1ヶ月検診も沢山診てます。

ホントにね、
いろんな赤ちゃん、お母さんがいますよ。

まず、初産婦さんと経産婦さんでは、
まるで違います

一人育児経験があるだけで、
こうも違うか、
という感じです。

初産婦さんの場合、
1ヶ月検診の
赤ちゃんのことで何か気になることがありますか?
の欄にびっしりと質問事項を書いてくる人が多いです。

ほとんどは何も心配する必要のない、
だけど初めてのお母さんには、
全てが心配なわけですよね。

これに共感できるようになるまで、
私も少し時間がかかりました。

ですがね、お母さんって、
まあほとんどのお母さんって、
ホントに愛情深いんですよ。

子供が第一。
子供のありとあらゆることが気になる
そういうものなんです。

だから、それはこちらとしては、
何度も何度も同じような事を書かれてそれに答える
わけではあるんですが、、、
ちゃんとその心情を理解してあげることが
大切なんですよね、共感すること。

1ヶ月検診時にお母さんが気になるのは、
やはり体重が増えているかどうか

特に初産婦さんは。

授乳回数も多くて、
いや、多くなくても標準的であっても、
体重がちゃんと増えているか心配
という方は多いです。

ほとんどの方は大丈夫。
稀に体重増加がホントに少ない人がいて、
何らかの介入をすることはありますが、
それは一握り。

そして、、、
そんな初産婦さんの悩みをよそに、
こんなケースもあります。

1か月検診時点で、
1日の授乳回数5、6回、
しかも、5分も授乳すれば寝る、
という赤ちゃん・・・

だが、体重は1日50g以上増えてる・・・

というね。

経産婦さんですね、こういうケースは。
初産婦さんではまずいない。

凄い寝るんだけど問題無い???
という質問をいただきますが、
まあ、これで体重増加不良なら何らかの疾患を
考えますが、滅茶苦茶順調に体重増えてるしな・・・
っていう。

母乳分泌が十分、かつ赤ちゃんも、
凄く吸啜・・・つまり吸うのが上手!
っていう、、、なんていい子なんだ!
滅茶苦茶親孝行やないか、既に!!
って話なんですよ。

初産婦さんにはこんなお母さんと赤ちゃんがいるなんて、
滅多に話せません、、、

授乳間隔があく時のママさんの注意点!乳腺炎にご注意を!

まあ、そうは言っても授乳間隔があく時には、
一つ注意しなければならないことがあります。
お母さんの方に問題が起こる場合もあるのです。

ミルクを作って与えているのなら心配は無いのですが、
母乳を与えているのなら欲しがるまで放置していると、
母乳が詰まりやすくなり乳腺炎を起こしてしまう可能性があります。

乳腺炎はお母さんも辛いですが赤ちゃんもおっぱいを飲めなくなるので避けたいもの。
授乳間隔が長く開きすぎるのは母乳を詰まらせることにもなりかねないので、
与えなくてもある程度の時間が経過したら搾乳した方がいいです。

うちの奥さんも何度も乳腺炎になりました・・・
特に授乳間隔がすごくあく、というわけではなかったのですが、
それでも乳腺炎にはなります。

乳腺炎になると熱も出ますし、部分的に赤く腫れて見た目も痛々しい・・・
乳腺炎をきっかけに母乳の分泌が悪くなることもあり、
栄養方法を変えざるを得なかった、という人もいますから、
十分に注意したいものです。

乳腺炎の心配がないのなら、
授乳間隔が開いたら心配するのではなく喜ぶべきだと思いますよ!
ようやくまとまった自由な時間が手に入るのですから、
睡眠をとるのも良いですし気分転換にちょっとゆっくりして
リフレッシュすることをお勧めします。

お母さんは大変です。
3人の子供たちをほぼ母乳で育てた(育てている)うちの奥さん、
本当に偉いと思います・・・
男には決して出来ない離れ業ですしね。

※一言添付しておくと、私はミルク否定派では全くありません
ミルクだろうと母乳だろうと、とにかく赤ちゃんが元気に
成長するのであれば、どちらの栄養方法でも全く問題ないと
思ってます。

母乳が免疫の面で優れているのは事実ですが、
ビタミンD、K、そして鉄、
に関しては現代のお母さんの母乳では
不足傾向にあるのは明白ですし、
いずれガイドラインができるはず。
ビタミンDや鉄に関しても。
母乳は万能では無いことを冷静に受け取めるべきだと
個人的には思っています。

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