【保存版】新生児疾患の発症頻度のまとめ

分娩数の多い病院で働いていると、
稀な疾患にも遭遇することがあります。

新生児疾患の発症頻度についてまとめています。
随時更新していきます。

【スポンサーリンク】

心疾患

・心室中隔欠損症 50人に1人(小児科学会雑誌)
・心房中隔欠損症 先天性心疾患の7~10%(日本小児外科学会)
※先天性心疾患の頻度は1000人に対して10.6人。約1%。(日本小児循環器学会)
・新生児不整脈 正常新生児3,387人、不整脈あり33人(0.97%)、投薬を要したのが4人
(周産期医学必修知識2001、405ページ)

代謝異常・内分泌異常

・クレチン症 2,600人に1人(2019年現在、カットオフ値変更で上昇)
・ガラクトース血症 Ⅰ型 92万人に1人 Ⅱ型 100万人に1人 Ⅲ型 5~7万人に1人
・ニーマン・ピック(Niemann-Pick)病 A型&B型 10万人に0.5~1人 C型 12万人に1人

眼科疾患

・先天性白内障・・・1万人に3人(国立成育医療センター)
・先天性緑内障・・・3万人に1人(日本小児眼科学会)

皮膚科疾患

・脂腺母斑 0.3%(メディカルノート)

整形外科疾患

・股関節脱臼 100人に2~3人だったが、1000人に1~3人に激減
(保育方法の啓蒙活動により。神奈川こども整形外科)
・多指症 出生1000人に1~2人
・多趾症 出生2000人に1~2人
(日本形成外科学会)
※多指の見られる部位は、手では親指に多く、足では小指に多く見られ、
それぞれ全体のおよそ90%を占める。

消化器疾患

・ヒルシュスプルング病 5,300人に1人(小児慢性特定疾病情報センター)
・胆道閉鎖症 1万人に1人 女児2倍(小児慢性特定疾病情報センター)

脳外科疾患

・先天性水頭症 出生1万に3人前後(小児慢性特定疾病情報センター)
・二分脊椎 分娩1万に4.8(難病情報センター・H23年度)
※減少傾向を認めない。

神経疾患

・Sturge-Weber症候群 出生5万~10万に1人(難病情報センター)
・多発性硬化症 人口10万人あたり8~9人(難病情報センター、2004年疫学調査)
・結節性硬化症 1万人に1人(難病情報センター)
※未診断例も含めると6千人に1人の可能性

泌尿器科疾患

・尿道下裂 男子300人に1人(日本小児外科学会)
※ホルモンの影響で増加??
・停留精巣 出生時100人に3人、1歳で100人に1人(東京女子医大)

耳鼻科疾患

・先天性難聴 出生1000人に1人(難病情報センター)
※最も多い先天性障害

骨系統疾患

・軟骨無形成症 2万人に1人(難病情報センター)
・骨形成不全症 2万人に1人(難病情報センター)

呼吸器疾患

・若年性喉頭乳頭腫症:10万人に0.02人(小児感染免疫 2013年 Vol.25 No.3 305)
※若年性喉頭乳頭腫20例の平均手術回数は18.1回、最大53回

【スポンサーリンク】