私、ワインが非常に好きでして。
一番好きなのはシャンパーニュを筆頭としたスパークリングワイン。
こちらはお祝い事で是非飲みたいワインです。
日常的に飲むなら赤ワイン。
糖度も抑えめですから体重が気になる人も飲みやすいでしょうし、
1,2杯飲むと程よく酔えて気分がいい。
そんな私の好物であるワインなんですが、
「アラビアガム」という聞き慣れない名前の
添加物の入っているワインがあるので調べてみました。
Contents
そもそも「アラビアガム」って何なの??

アラビアガムは、
アカシア属の「アラビアゴムノキ」という植物から抽出された成分を
乾燥させて作られる天然由来成分であり、強い粘り気が特徴です。
食品添加物としては「安定剤」「乳化剤」として、
清涼飲料水(代表的ものがコーラ)などに使用されています。
アイスクリームや飴、キャラメルにも入れられていることが多く、
国内では食品衛生法でも認可されています。
ざっくりと効果をまとめると、
味については渋みを減らしてまろやかな状態に出来る効果、
色素については沈殿を防ぐ効果を持っています。
コーラはアラビアガムが入っていないと、
色素も甘味料も沈殿してしまい、
味の分離した透明な飲料になるそうですよ。
私もコーラは大好きなんですが、アラビアガムが無いと
確かに大変なことになりそうですね^^;
アラビアガムの入ったワインはドーピングワインなのでは!?

コーラにアラビアガムが入っていないと、
見た目的にも味的にも大変なことになりそうだ、
というのは容易に想像できます。
ただ、アラビアガムがワインに入っているとなると・・・
どうなんでしょう??
そもそもワインって、産地やブドウの作られた年がラベルに
記載されますし、熟成期間も異なる、そんな微妙な違いが
楽しめるからこそ愛好家も多く、奥深いわけですよね??
そこにアラビアガムというインパクト強めな
この添加物が加わるとどうなんでしょ??
という疑問が。
実際に、アラビアガム入りのワインと、入っていないワイン、
この2種類を製造し比較した会社があったそうです。
そして、その結果は・・・
アラビアガムの入ったワインは、
甘い果実の味を感じて柔らか、口当たりにも滑らかさを感じる、
との評価。
一方、アラビアガムの入っていないワインは、
やせこけていて果実の膨らみが無い、見た目は赤ワインだが、
まるで赤ワインに似せて作った飲み物、
という評価だったそうです。
低価格で提供しなければならない
デイリーワインの品質をある程度維持するためには、
このアラビアガムは無くてはならない添加物なのかもしれませんが、
元々の味わいを大きく変えてしまう、
しかも安直に甘さや滑らかさを加えてしまうという点では、
「ドーピングワイン」とも呼べるかもしれません。
セイコーマートのシルバーダイアモンドバタフライにはアラビアガムが入ってます
アラビアガムが気になったのにはきっかけがありまして。
道民の愛するコンビニエンスストア、セイコーマートで
ワインを購入することがあるのですが、
値段の割には結構飲めるなー、
と感じるワインがあるのです。
それがこちら。
シルバーダイアモンドバタフライ。

セイコーマート公式サイトでも、
シルバーダイヤモンドバタフライ
24ヶ月以上熟成。熟れた果実、オーク樽の豊かな香り、熟したタンニンが特長。
肉料理やチーズとの相性が良い、飲み応えのある赤ワインです。500円(税込)
と紹介されています。
このワイン、ラベルもなかなかオシャレだし、
何より価格が500円!!
個人的な印象としてはマイルドで飲みやすい、
こんなワインが500円で買えるなら、
普段飲みにはもってこいだなー、と。
何やら賞も受賞しているだし、
これはなかなかコスパの良いワインじゃないか、と。
それにしてもワインは難しい・・・
500円でこんなに飲みやすいワインもあれば、
3000円や5000円のワインでも全然に口に合わないものがある・・・
(私の場合はボルドーがどうにも合わない・・・)
実際に飲んで確かめるしかないな、と感じていました。
まあ、この感覚は別に間違ったものじゃないのですが、
このシルバーダイアモンドバタフライの裏面を見てて、
「アラビアガム」っていう聞き慣れない単語を見つけたんです。

それで調べてみた、という経緯なんですよね。
そして、このアラビアガムのおかげで、
このワインはこの価格なのに、こうした味わいになっているのかな、
と。
アラビアガムの効能を考えると、
うーん、、、やっぱりドーピングなんじゃないか、
と思ってしまったわけなんです。
ワインは繊細さ奥深さこそが面白いんだと思う。だからこそ、探求したくなる。
個人的にはコスパの優れたワインを探すのが楽しみなんですが、
ワインって、なかなか価格と美味しさが比例しない飲み物だと思うのですよね。
飲む人の好みによっても大きく変わります。
私なんかは単一品種で作られるワインが好みで、
(なのでボルドーのワインはほぼ美味しいと思うことがない)
赤ワインだと色合いの強いシラー、ネーロダーヴォラ、マルベックなどが
好みです。
ですが、例えシラー100%で作られたワインであっても、
その味わいはワインによって全く異なります。
最近ローソンで売ってる1000円で買えるブラックシラーズという
赤ワインなんかは最近のお気に入りです。

非常に濃厚。
最初に飲んだ時は、「わ!チョコレートみたいやん!」
と思いました。
因みに、

このブラックシラーズには、
アラビアガムは添加されていません。
アラビアガムが入っているワインを全否定するわけではないですが、
個人的印象としては、やっぱり「ドーピング」なのではないか・・・
と思ってしまいます。
ワインの品質って、作りてによって大きく異なるからこそ価値がある
とも言えると思います。
それを強制的に調整できてしまうのはね・・・
逆に兎に角安くてそれなりに美味いワインを!
というのであれば、アラビアガムが入っているワインを
選択するのは合理的なのかもしれません。
選ぶ人が何を重視するか、ですね。結局は。